学生自ら講師となって授業します。

前回紹介した苦手科目の1位であった『論理学』について、2名の学生が、自ら補講します。

パワーポイントや授業で使用した資料を活用し、要点をわかりやすく説明しています。

授業だけでは理解できなかった『矛盾』、『背理法』、『ドモルガンの法則』、『否定と排中律の考え方』などのポイントを身近な事例を用いた具体例で解説しています。

学生が講師となって授業をすることによって、教える側は更に理解が深まり、教えられる側は平易な言葉によって理解しやすくなる点が優れています。

受講した全員に理解度をアンケート調査を行った結果、53名中40名から『理解できた。』との回答がありました。

【中園さん】

 講義資料をまとめるにあたって、説明をみんなに分かりやすく説明するためには、自分が理解しておかなければならないため、全てのことを見直すと、自分では理解しているつもりでも説明ができない項目などに気づき、理解していない点に気づけた。それを改めて理解することが出来た。
 また、解説の難しさにも気づけた。理解度や得意不得意がある中で、皆に理解してもらうための言葉選びや例文、噛み砕いた説明,考え方、それらの伝え方など、沢山の改善点の発見と共に、講義前よりも分かったという感想も貰い講義を行って良かったと思えた。
 今回は、自分の得意分野を皆が分からないと言っていたため、自主的に先生へ声を掛けさせて貰い、講義をさせて貰いました。現在HRの時間をグループでパワーポイントをまとめて発表しているが、もっと皆が得意な科目を自主的に発表する形態が浸透すれば学年として、より良い時間となると考えた。講義を行ったことによって、質問しやすくなったり、誰に聞くといいかが分かるのも良い点だと思う。
また、機会があればやらせて貰いたいと思う。

【白石さん】

 人に勉強を教えるときに大切なことは、『分かりやすく・簡潔に・丁寧に』教えることだと思います。そのためには自分がきちんと教える教科について分かっていなければいけません。
 今回はスライドを作り、それをもとに説明しました。スライドを作る上で『分かりやすさ』を特に注意しました。例えば、分かりやすく具体例を付けたり、色で分けたりなどの工夫をしました。
スライドには発表する内容だけを『簡潔に』まとめました。発表する以外のことをスライドに書くと、後でみんなが見直した時に分かりにくく、分からないことが増えてしまう可能性があります。
 発表する上で大切なことは『丁寧に分かりやすく話す』ことだと思います。例えば、声のトーンや話し方、身振り手振りなどの工夫です。発表者の声が小さいと聞く側が眠たくなったり、身振り手振りがないことで分かりにくくなってしまったりする事があります。
 今回授業をしてみて、教えることの難しさに改めて気づきました。高校の時から人に勉強を教えたりする事が多かったのですが、大人数の前で授業を教えることが今までなかったのですごく緊張しました。
『わからないことを分かるまでやる』
 簡単なことに思えてこれが1番難しいです。しかし、『経験あるのみ』という言葉があるように、ひたすら勉強し、復習や予習を欠かさないことが『わからないことを分かるまでやる』ことの近道であると思います。
 自分のために、皆んなのために勉強することが大切だと思います。