
孔子の教えに「子(し)曰(のたま)わく、性(せい)相(あい)近し。習えば相遠し」があります。この意味は、「もともとは、みんなの能力は同じである。差がつくのは、その後の学習である。」ということです。
看護師という職業は、特殊な専門職です。「看護師だからこそ」と世間からの期待は大きいからこそ、看護師としての知識・技術・精神を学ぶことが大切です。今年度、当校は奈良看護大学校に生まれ変わりました。学生も教員も一致団結して、学生が理想の看護師になれるよう学びの共有の場を作りました。4月から「You-Juku」を開設し、学校だけでなく、機構全体で学生の学習への自律性を育む取組みを学生とともに行います。
「You-Juku」4月号では、論語から「温故知新」を取り上げています。過去の出来事や考えを学び、未来に活かすという意味であり、論語の学びもまた温故知新の一つと言えるでしょう。1年生で学ぶ解剖生理学から文献に触れ様々な探求心への一歩を目指しています。また、学生発信欄も設け、学生自ら主体的な学びを推進します。この「You-Juku」を通じて学生への背中を押す言葉、そして看護を考える機会にしたいと思っています。